他者の成功を心から祝福することはできますか?
僕はぜんぜん祝福できませんでした。
会社で優秀な動機がでガンガン出世していってしまった時、焦りや嫉妬などの負の感情が湧いてきますよね。
逆に、昼間っから公園でお酒を飲んでいる、ホームレスっぽいおじさん集団を見た時は、なんとなくホッとした気持ちになるんですよね。
もし、あなたが結婚に焦っていた場合、友達の結婚や、幸せそうな家族の様子を見ると、なんかブルー気持ちになって心から祝福できなくなるんじゃないでしょうか。
仕事でもプライベートでも上手くいってる人を見ると、自分はなんでこんなにダメなんだと自暴自棄になるし、逆に自分よりも酷い生活をしている、ニートをみると、無意識のうちに見下してホッとしてしまうのが人間なのではないでしょうか。
僕もそうやって生きてきました。
ずっと、他者と自分を比較し、勝負に勝つことでモチベーションを上げ、そうやって自己研鑽していくのが正しいと思っていたのです。
しかし、最近では他者と自分を比較競争するという考え方は、実はデメリットの方が多いんじゃないかと感じるようになってきたのです。
今回は他者との比較を辞めることで、高いモチベーションが維持できるようになる思考法について紹介していきます。
他者と比べてばかりの人って実はモチベーションが低い
モチベーションを上げるために、他者との競争って実は必要ないんです。
むしろ悪い影響を与えているんじゃないかと思います。
優れている人と自分を比較した時、自分はなんでこんにダメなんだと落ち込んでモチベーションは下がります。
逆に自分より劣っている人を見ると、自分はまだ大丈夫だと安心して何もやらなず、結局モチベーションは低いままなのです。
競争することで、その場の一瞬だけ「頑張ろう」という気持ちになる人もいるかも知れませんが、それは長くは続きません。
モチベーションは一瞬だけ上げるのは意外と簡単ですが、高い状態を維持するのがとても難しいのです。
「抜きつ抜かれつのライバがいれば、お互いを高め合えるんじゃないか?」と思う人もいるかも知れません。
しかし、学生時代の青春スポーツ漫画みたいな人間関係を築くのは大人になってからは、かなり難しいです。
さらに、もしあなたの人生に良いライバルが現れなかったら、モチベーション維持できなくなるこれが問題なのです。
モチベーション管理を外部の刺激に依存していたらダメなのです。
そこで、大事になってくる考え方が競争相手を他者ではなく自分にすることです。
自分の中にライバルを持っておかなければいけません。
「今日の自分」が競争するべき相手は「昨日の自分」と考え、この2つだけを意識していればモチベーションは高いままで、スキルアップに励むことができるのです。
意識高い系の洒落臭い考え方だとか、胡散臭いとか思う人もいるかもしれませんが、僕はそれでも良いと思います。
イタイやつだと馬鹿にされようが、自信を持って昨日の自分をライバルと思って毎日を過ごしています。
それが、一番自分の目標達成の近道だと思っているからです。
競争を降り、期待を裏切る生き方
僕は周りの人間の自分を比較して競争するのは良くないことが多いと気がついたので辞めました。
ですが、周りの人間は競争に勝つことを期待してきます。
「人生は競争だ!」みたいなことを言ってる人いますよね。
予備校の先生とか、営業の上司とかいいそうですよね。
頑張って勉強して、良い大学に入り、大企業に就職して、お金をたくさん稼いで、良い結婚相手を見つける。
全ては競争に勝って手に入れるもの。
そして、自分の子供にも同じような道を歩ませるというような考え方を持っている人は多いんじゃないでしょうか。
真面目で頑張り屋な子供だったら、親の期待に応えるために一生懸命勉強し、一流大学を卒業し、一流企業に就職したかもしれません。
僕から見たらそんな人生めちゃくちゃ不幸なだと思います。
他者の期待に応えるための人生って、自分の人生を生きていると言えるのでしょうか?
上司と部下の関係も同じです。
「君には期待してるよ!」と言ってくる上司とか経営者とかいますよね。
僕が頑張って仕事をするのは上司のためではありません。
自分のスキルを高めるためと、生活するためのお金を稼ぐために仕事をしているのです。
自分のために仕事を頑張っています。
もし会社の仕事が自分のスキルアップに繋がらなかったり、もっといい待遇で働ける仕事があれば即転職をするでしょう。
会社を辞めると言ったら「期待してたのに裏切られた」と思われるかもしれません。
場合によっては説教までしてくるかもしれません。
期待が大きければ大きいほど裏切った時の反動も大きくなります。
幻滅させたり、悲しませたり、怒られたり、嫌われたりすることになるでしょう。
しかし、有限な人生を他者のご機嫌取りに浪費くるなんて、めちゃくちゃもったいないです。
そんな時間は一秒たりとも必要ないのです。
あなたは他者の期待に応えるために競争をしていませんか?
競争から降りて他者の期待を裏切るというのは、生きる辛さを取り除くために必要なことなのです。
自分が進みたい道を進むためには、人に嫌われるかどうかなんて微塵も考える必要はないと僕は思います。
人の価値を競争の勝ち負けで判断しない
人間の価値ってどこにあると思いますか?
お金をたくさん稼いで年収の多さに自分の価値を見出している人もいるかもしれません。
そうすると年収の低いニートやフリーターはもちろんのこと、専業主婦や定年退職した老人に対しても価値がないと見下すようになるでしょう。
競争に勝つことで人間の価値は生まれると考えている人は、自分が競争に負けてしまった時、自分は無価値だと感じてしまうでしょう。
会社を辞めた時、お金を稼げなくなった時、学校の成績が悪い時、大学受験に落ちた時、人に価値はなくなるのでしょうか?
自分に価値を見いだせなくなると、モチベーションは急激に低下し、最悪の場合、自殺してしまう可能性も決して少なくありません。
大企業で働いていたサラリーマンが定年退職して、会社の役職を取っ払ってただの人間になった時、その人は冷静でいられるのでしょうか?
定年退職後に無気力になり体を壊してしまう人がいるのは、自分の価値を見失い生きるためのモチベーションが急激に低下してしまったのが原因ではないかと思います。
競争に勝ち続けてきたエリート学生が、大企業に就職しても仕事が上手くいかず、追い込まれて自殺してしまうのもコレが原因なんじゃないでしょうか。
他者との比較や競争を軸に物事考えてしまうと、最終的にはあまり良い結果が生まれない気がします。
勝ち負けを意識してばかりいる人は世界全ての人を敵だとみなすようになり、心の休まる暇ななく、仲間を作ることもできず、幸福も実感できないでしょう。
他者と競争して比較することを辞め、競争相手を自分の中に作ることで、モチベーションを高い状態でキープすることができるようになるのです。
今回のまとめ
- 他者との競争を辞めて、モチベーションの管理は自分の中で完結させる
- 競争からおりて、他者の期待を裏切ったって良い
- 人間の価値は競争の勝ち負けではない
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