「若い時の苦労は買ってでもせよ」って言葉どう思いますか?
個人的には納得できないんだよね。
僕はもう30歳を超えてるし若者ってわけではないと思う。
すでにWeb業界でも10年程度は働いている。
その経験を踏まえた上で、若者に下積みをやらせるような考え方になんかおかしいんじゃないかと思う。
日本では若手に苦労させて、上の人が楽して儲けるってことが多いんじゃないかな。
政治家とか公務員とかテレビ業界とか大企業とか全部そんな感じしない?
今回はそんな世の中の矛盾の一つ、若手の下積みについてお話したいと思います。
下積みが必要なくなった理由
若手は師匠の付き人みたいなことして、理不尽に怒られ苦しいことを我慢しするのが当たり前って思ってる人いるよね。
上下関係の厳しい運動部もそんな感じだ。
そんな雑用までさせても、スキルはなかなか教えてくれない。
結局自分で盗んでいくしかないみたいな。
そういう考えの人ってたくさんいるし、それに従っている人もたくさんいる。
でも、インターネットが普及してから、この師匠と弟子のシステムは間違いなく破綻してる。
その理由は、わざわざ教えてくれなくてもインターネットで検索すればやり方が出てくるからだ。
Youtubeで動画まで出してくれている人もいるし。
今までは独占されていた情報は、下積みという雑用をこなすことでやっと手に入れることができたけど、それがどんどん開示されてきている。
いい時代になったよね。
情報は独占できない
情報は誰でも手に入れることができるから、そこまでの価値はないんだ。
もちろん、情報を知ろうとして能動的に調べないと手には入らないけど。
オープンイノベーションって聞いたことあるかな?
誰かが発明した技術は、それを利用してもっと画期的な技術を発明していけば、どんどん進歩していくってことだ。
技術の上に技術を積み上げるってことだけど、この言葉を履き違えて不安定な土台の上に積み上げていく人もいるから難しいところではあるけどね。
土台がしっかりしてないとこに積み上げてくのは、めちゃくちゃ危険でいつか破綻するから要注意。
それでもオープンイノベーション的なやり方をしていかない、時代からどんどん遅れていってしまう。
要するに企業秘密ってのは時代にそぐわないナンセンスなやり方なのだ。
誰でもできるようにシステム化・マニュアル化をして、情報はどんどん公開していくべきだよね。
情報をつかんで行動する人が勝つ
下積みがどれだけ無駄かという理由がもう一つある。
それは時間がとても貴重になったということ。
情報が誰でも手に入るということは、ものすごいスピードでスキルを身に着けていく人もいるのだ。
情報をつかんで行動する人と、それをできない人の差がめちゃくちゃ広がってしまう。
下積みで雑用をしている人を横目に猛スピードで追い抜いていくだろう。
もはや見てすらいないかもしれない。
下積みから始まり一生かけて一人前になる方が、カッコいいって考え方をする人も多い。
しかし、色んな情報を簡単につかめるようになった今は、一つのことに拘る必要はなく複数のスキルを身につけることもぜんぜん可能になったのだ。
Webプログラマーとして100人に一人くらいのスキルをみにつけたとしよう。
そこからスキルを積み上げてもいいのだが、もう一つのスキルWebマーケターとして100人に一人くらいになったとします。
そうすると100×100で10000人に一人の存在になれるのだ。
プログラマーとして10000人に一人の存在になるのはとてもむずかしいが、100人に一人ならそんなに難しくない。
一つのことにものすごい才能を発揮できる人なんてほんの一握りの天才しかいない。
もし、自分に才能がないと思うのであれば「何足のわらじを履けるか」で、自分の希少性を高めるべきだ。
新しいことにどんどん挑戦して経験を得ることで自分の価値はどんどん高まるだろう。
というわけで、僕はノースキルの若者にこそいろんな経験や挑戦をしなければならないから、雑用を押し付けるのは間違っているんじゃないかと考えています。
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